「猫の爪とぎって、どれを選べばいいの?」と迷っていませんか?
猫にとって爪とぎは、単なる遊びではなく“健康管理のひとつ”。爪を整えるだけでなく、ストレス解消や気分転換にも欠かせない大切な行動です。
とはいえ、初めて猫をお迎えしたばかりの方にとっては、
・段ボール?麻?どれが正解?
・縦型と横型どっちを選べば良い?
・部屋のどこに置くのがベスト?
など、分からないことだらけですよね。
この記事では、猫の本能に寄り添いながら、初心者さんでも迷わず選べる「猫の爪とぎの選び方」をやさしく解説します。
楽天やAmazonで買える人気商品の紹介もあるので、すぐに生活に取り入れたい方にもおすすめです。
猫が爪をとぐ理由と、本能的な行動について
猫が家具や壁で「ガリガリ…」と爪をとぐ姿を見て、
「どうしてそんなことするの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、爪とぎは猫の本能に根づいた、とても大切な行動です。
① 爪のお手入れをしている
猫の爪は、玉ねぎの皮のように「古い層」をはがし、新しい鋭い爪を保つ構造になっています。
爪とぎをすることで、外側の古い層が自然とはがれ、健康な爪を維持できます。
② ストレス発散・気分転換
爪とぎには、猫の気持ちを落ち着かせる効果があります。
イライラしたとき、遊びの後、眠りから覚めたときなど、猫は気持ちを切り替えるように爪をとぎます。
人間でいう「伸び」や「深呼吸」に近いものです。
③ なわばりのマーキング
猫の肉球には「フェロモンを分泌する腺」があります。
爪とぎをすると自分の匂いがつき、「ここは私の場所!」とアピールできるのです。
多頭飼いの場合は特に、爪とぎの頻度が増えることがあります。
④ 筋トレ・ストレッチの役割
爪を引っかけて体をぐーっと伸ばすことで、背筋や肩の筋肉をしっかり動かせます。
元気に走り回るためにも、この「ストレッチ効果」は重要な習慣です。
猫にとって爪とぎは、ただの癖ではなく、健康維持・ストレスケア・コミュニケーションを兼ねた総合的な行動です。
だからこそ、猫が安心してとげる環境づくりが欠かせません。
猫の爪とぎの種類(縦型・横型・置き型・段ボール・麻など)
猫の爪とぎには、形や素材によってさまざまなタイプがあり、猫の好みも大きく分かれます。
まずは代表的な種類を知って、あなたの猫ちゃんが気に入りそうなタイプを選んでみましょう。
① 縦型(スタンドタイプ)
背伸びをしながら爪とぎしたい猫に人気のタイプです。
家具や壁でバリバリしがちな子には、縦型が合っていることも多いです。
安定感のある土台を選ぶと、思いっきりといでも倒れにくく安心です。
② 横型(寝そべりタイプ)
寝転んだり、リラックスした姿勢でとぎたい猫向け。
ソファやカーペットをとぎがちな場合、横型に置き換えると好みにハマることがあります。
扇形やカーブ型などバリエーションも豊富です。
③ 置き型(家具に固定しないタイプ)
床に置くだけで使えるシンプルな爪とぎ。
軽くて扱いやすいので、部屋の複数箇所に置いて使うのもおすすめです。
猫が通る動線に置くと自然と使ってくれやすくなります。
④ 壁掛け(家具保護タイプ)
壁や家具を守りたい飼い主さんに人気のタイプ。
猫が狙いがちなソファの角や、棚の側面に取り付けることで被害を減らせます。
背伸びしやすい高さに調整すると使ってくれやすいです。
⑤ 段ボール素材
もっともポピュラーな爪とぎ。
コスパが良く、爪がしっかり食い込むので猫にも大人気です。
交換がしやすく、ゴミが出ても軽く掃除できるのがメリット。
ただし好みによっては粉が気になる場合もあります。
⑥ 麻(ロープタイプ)
耐久力が高く、バリバリ強めにとぎたい猫にぴったり。
キャットタワーによく使われている素材で、長持ちしやすいのも魅力です。
香りが好きな子も多いため、麻柱を見るとテンションが上がる猫もいます。
⑦ 布・カーペット素材
柔らかいとぎ心地が好みの猫に向いています。
家具を布でとぎがちな子には、このタイプが代わりになりやすいです。
ケージ内やキャットウォークに設置できるものもあります。
爪とぎは「形」+「素材」の組み合わせで、猫の好みが大きく変わります。
迷ったらまずは2種類ほど試して、どれを長く使うか見るのがいちばん確実です。
初心者におすすめの爪とぎを選ぶポイント
種類が豊富で迷いやすい爪とぎですが、猫の性格やお部屋の環境に合わせて選ぶことで、 使ってくれる確率がぐっと上がります。
ここでは、初心者さんが「まずチェックしておきたい」ポイントをわかりやすく紹介します。
① 愛猫の“とぐ姿勢”に合わせる
猫によって、好みのとぎ方が異なります。
のびをしながら縦にとぐタイプなら「縦型ポールタイプ」。
座りながら横向きにとぐタイプなら「横置きタイプ」や「段ボールタイプ」がおすすめです。
まずは普段の爪とぎ姿勢を観察して選ぶと失敗しにくくなります。
② 安定感はとても大事
爪とぎがぐらついたり倒れると、猫は一気に警戒して使わなくなります。
特に縦型爪とぎは土台がしっかりしているものを優先しましょう。
横型でも、すべり止め付きや重みのあるタイプは初心者に向いています。
③ 素材による「削れ方」をチェック
素材によって、とぎ心地も耐久性も変わります。
- 段ボール:とぎ心地が柔らかくて音も静か。初めての猫にも人気。
- 麻ロープ:しっかり削れる。長持ちしやすく、運動量の多い猫に。
- 布・カーペット:家具・ラグでとぎがちな猫に相性が良い。
素材ごとの特徴を知ると、愛猫の好みがつかみやすくなります。
④ 置き場所も使いやすさの鍵
爪とぎは「猫がよく通る場所」「遊び場の近く」「寝起きの場所」に置くのがポイント。
リビングなど、人が多い場所でも安心して使えるように、インテリアに馴染むデザインを選ぶと長く使いやすくなります。
⑤ 交換式・リフィル対応だとコスパが良い
段ボールタイプはすぐボロボロになりますが、交換用パーツがあるものを選ぶとコスパが大幅にUPします。
本体をずっと使えてゴミも減らせるので、初心者さんには特におすすめです。
⑥ 多頭飼いなら複数設置も検討
猫は縄張り意識が強いため、1つを取り合うとストレスになることも。
多頭飼いの場合は「頭数+1個」を目安に設置することで、ケンカや不満も減ります。
これらのポイントを押さえて選ぶと、はじめての爪とぎ選びでも成功しやすくなります。
次の章では、初心者でも選びやすいタイプ別おすすめ商品を紹介します。
部屋に合う爪とぎの置き場所&使ってもらうコツ
せっかく良い爪とぎを買っても、猫が使ってくれない…という声はとても多いです。
実は、猫が爪とぎを使うかどうかは、「置く場所」と「使わせ方」が大きく関係しています。
ここでは、初心者の方でも今日から取り入れられる置き場所の工夫と、猫に使ってもらうためのコツを紹介します。
① 爪とぎは“通り道”に置くと使ってもらいやすい
猫は移動の途中でつい爪とぎをすることがあります。
そのため、寝床 → ごはん → トイレなど、猫がよく歩く動線に設置すると成功率が高まります。
逆に、人間の都合で隅に押し込んでしまうと見向きもしないことも。
まずは猫の「通る場所」を観察してみましょう。
② ソファや柱を守りたいなら“真横に配置”が正解
猫が狙いがちなソファ・椅子・柱。
家具を守りたい場合は、猫が狙う場所のすぐ横に爪とぎを置くのが最も効果的です。
猫は「爪を立てたい角度」が決まっているため、家具と同じ高さ・同じ方向の爪とぎを選ぶことで、自然とそちらを使ってくれるようになります。
③ 高さのある場所が好きな子には“縦型”が相性◎
猫は伸びをしながら爪とぎをする姿勢を好むことがあります。
背筋を伸ばしやすい縦型タワー型を、キャットタワーの近くやリビングの壁際に置くと、そのまま使ってくれるケースが多いです。
④ 床でごろごろするタイプは“横型・平置き”がおすすめ
猫がよく床でコロコロしているなら、平置き型の爪とぎが相性抜群。
リビングのラグの上、日当たりのいい場所、窓辺などに置くと自然に使ってくれます。
⑤ 新しい爪とぎは“匂いづけ”が大事
新品の爪とぎは人工的な匂いがすることがあり、猫が警戒して近寄らない場合があります。
使ってもらうコツは次の通りです:
- いつものブランケットやタオルを少しこすって匂いを移す
- キャットニップ(またたび)を軽く振りかける
- 家具に爪を立てそうになった瞬間にそっと爪とぎへ誘導する
⑥ 1部屋1つを目安に、複数設置が理想
猫は気まぐれで、気分によって使いたい場所が変わります。
そのため、リビング・寝室・玄関の近くなど、複数の爪とぎを分散配置すると、家具の被害がぐっと減ります。
多頭飼いの場合は、猫の数+1個がベストと言われています。
置き場所や誘導の仕方を工夫することで、猫が自然と爪とぎを使ってくれるようになり、家具の傷防止やストレス予防にもつながります。
次章では、初心者でも選びやすいおすすめの爪とぎを紹介します🐾
初心者向けおすすめ爪とぎ5選(Amazon・楽天)
ここでは、Amazonや楽天で購入できる「初心者でも選びやすい」「人気の高い」爪とぎを5つ紹介します。
段ボール・麻・シートタイプ・縦型など幅広くまとめているので、あなたの猫ちゃんに合うものが見つかるはずです。
① NyanDay 段ボール爪とぎ 5枚入り
コスパ最強の定番段ボール爪とぎ。
5枚入りで両面使えるため長持ちし、複数箇所に置きたい家庭にもぴったり。
「とりあえず段ボールタイプから始めたい」という初心者に最適です。
👉 Amazonで見る:NyanDay 段ボール爪とぎ
② サンコー 吸着貼れる爪とぎシート(段ボール)
壁や家具に貼り付けられるシート型の段ボール爪とぎ。
立ち上がって爪とぎをする猫や、壁でガリガリしてしまう子におすすめ。
貼るだけでOKなので、賃貸でも安心して使用できます。
👉 Amazonで見る:サンコー 吸着爪とぎシート
③ Catit Pixi スクラッチャー Tall(縦型)
縦型の爪とぎタワー。高さがあるため伸びをしながらのびのび爪とぎができます。
爪とぎ面は交換可能で長く使えるのもポイント。
立ち姿勢でガリガリしたい猫に最適です。
👉 Amazonで見る:Catit Pixi スクラッチャー
④ アイリスオーヤマ 猫の爪とぎBOX
段ボールBOXタイプで、爪とぎ+くつろぎスペースの2WAY仕様。
猫が中に入って休むこともできるため、置いておくだけで自然と使ってくれやすいタイプです。
交換用爪とぎも販売されているため経済的。
👉 Amazonで見る:アイリスオーヤマ 猫の爪とぎBOX
⑤ FUKUMARU L字型スクラッチャー(段ボール)
段ボール製なのに「L字型」で、縦・横どちらの姿勢でも爪とぎできる万能モデル。
しっかりした厚みで削り心地が良く、倒れにくい安定設計。
猫が体重をかけても動きにくいため、初心者でも扱いやすい優秀な爪とぎです。
くつろぎスペースとしても人気で、使ったあとそのまま寝る猫も多いです。
👉 Amazonで見る:FUKUMARU L字型スクラッチャー
5つの爪とぎは、いずれも初心者でも選びやすく、猫のタイプごとに使い分けやすいものばかり。
「どれを選べばいいかわからない」という場合は、まずは段ボールタイプや縦型タイプから始めるのがおすすめです🐾
まとめ|猫が快適に暮らすために。爪とぎ選びは“飼い主の思いやり”
猫にとって爪とぎは、本能的でありながら「安心できる生活」を作る大事な行動のひとつです。
ストレス発散、気分転換、マーキング、爪の健康維持…。ひとつの爪とぎには、猫のたくさんの気持ちが隠れています。
だからこそ、飼い主さんが愛猫に合った爪とぎを用意してあげることは、“毎日を快適に過ごしてほしい”という思いやりそのものです。
素材や形状、置き場所を工夫するだけで、猫がのびのびと過ごせる環境づくりにつながります。
今回紹介した爪とぎは、どれも初心者でも選びやすく、使いやすいモデルばかりです。
「どれが合うかわからない」という場合は、まず段ボールタイプや縦型など、手軽なものから試すのもおすすめです。
猫が気持ちよく爪とぎをしている姿は、それだけで幸せを感じられるもの。
あなたのお家にも、猫ちゃんのお気に入りが見つかりますように。
猫の爪とぎに関するよくある質問
Q1. 猫はなぜ爪とぎをするの?
爪を健康に保つための“古い角質落とし”のほか、ストレス解消、マーキング、気分転換などの理由があります。やめさせるのではなく、適切な爪とぎを用意することが大切です。
Q2. 爪とぎは何種類くらい用意したほうがいい?
最低でも1〜2個、できれば「縦型」「横型」「平置き」など異なるタイプを複数置くことで、猫が好みのスタイルでとぎやすくなります。
Q3. 全然使ってくれない時はどうすればいい?
置き場所を変える、素材を変える、またはキャットニップ(またたび粉)を軽く振りかけるなどの工夫が効果的です。生活動線に置くと使いやすくなります。
Q4. 段ボールと麻、どっちがいい?
どちらも人気ですが、段ボールはコスパが良く削りやすい、麻は耐久性が高く長もちしやすい特徴があります。猫の好みで選びましょう。
Q5. 爪とぎの交換タイミングは?
ボロボロになって粉が多く出るようになったら交換の目安です。段ボールなら1〜3ヶ月、麻タイプなら数ヶ月〜半年程度が一般的です。
Q6. ソファや壁を守りたい場合はどうしたら良い?
壁に貼るシートタイプや、大きめの縦型ポールを設置すると家具を守りやすくなります。また、猫が興味を持つ素材を近くに置くのも効果的です。


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